苦戦続きのオートバックス なぜイエローハットに勝てなくなったのか

国内カー用品最大手オートバックスの店頭で、ある商品が売れに売れている。

その商品名は「ペダルの見張り番」、車に後付けする誤発進防止装置だ。価格は4万3000円(取り付け工賃、
税込み)と決して安くはないが、2016年末の発売後、売れ行きは好調で品切れ状態が続いている。

オートバックスの店頭では、安全のために親の車に装着したいという子どもと、「まだ付けなくて大丈夫だ」
と親がレジの前で言い争う光景が見受けられるという。

(中略)

オートバックスにとってさらに”ショック”だったのは売上高で半分強の規模であった業界2位のイエローハット
営業利益額で抜かれてしまったことだ。

イエローハットは2007年度と2008年度に2期連続の最終赤字に転落。その後、構造改革に取り組み、小規模店舗の
機動力を生かし、タイヤに特化した低コスト運営を徹底してきた。

営業利益はV字回復を果たし、2014年度からオートバックスを上回る水準をたたき出している。

2016年にオートバックスのトップに就任した小林社長は、足元で在庫改革を推進。さらに2014年に発表していた
中期経営計画を1年前倒しで打ち切ることを決めた。

5月の本決算と同時に公表する新たな中期経営計画では、車検・整備や車買い取り・販売といったカー用品の
減少を補う事業の育成はもちろんのこと、カー用品事業の商品についても、先述の「ペダルの見張り番」といった
ユニークな提案で商品力を取り戻す構えだ。

「自動運転やコネクティッドカーのような進化した車と進化していない車が混在するこの先10年はすごくチャンスがある。
既存の車に後付けできる安全や通信の商品を提案することで、マーケットを開拓していく」(小林社長)。

営業利益額でイエローハットを下回るのは3期連続のこととなる。こうした劣勢を挽回するには、魅力的な商品開発に加え、
次期中期経営計画でどこまで店舗改革に踏み込めるかがカギとなる。
http://toyokeizai.net/articles/-/164534