窒素氷でウイスキーが芳醇に データ比較で明確な差 原因は不明

窒素氷を入れると、リンゴ果汁の香りが増したり、ウイスキーの香りがまろやかになる―。
釧路市釧路工業技術センターが、冷凍装置製造「昭和冷凍プラント」(釧路市)の開発した窒素氷について、こんな興味深い研究結果をまとめた。
原因はまだ明らかになっていないが、化学分析で得られたデータでは明らかな違いが確認されている。
センターは「新たな開発に役立つのではないか」とみて、さらに分析を進める。

「窒素氷を入れて飲むと、ウイスキーが芳醇(ほうじゅん)になる」。取引先の声を発端に、同社が2015年6月にセンターへ研究を依頼した。

試した飲料は、ウイスキー、コーヒー、ウーロン茶と、「レッドグレープフルーツ」「リンゴ」「レモン」の3種類の果汁、2種類の炭酸飲料―の計8種類。

それぞれに「窒素氷」「市販の氷」「水道水で作った氷」の3種類を入れ、化学成分を分析する「ガスクロマトグラフ質量分析装置」で香り成分を比較した。
その結果、窒素氷を入れた場合、全種類の飲料で、他の2種類の氷に比べて大きな差が出た。

ウイスキーでは、香り成分のうち、好みの分かれる「カプリル酸」が大きく減少。一方、フルーティーな香りの「カプリン酸」は、化学構造によって、増加した型と減少した型に分かれた。

レッドグレープフルーツ果汁はフローラルの香りの「カラメネン」、リンゴ果汁は甘い香りの「酢酸アミル」が、それぞれ他の2種類の氷より増加。
コーヒーはフレッシュさ、ウーロン茶は爽やかさの成分が市販の氷と同じ程度に増えた。

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0383349.html
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