山口真由さんが財務省を辞めた理由 月残業300時間で彼氏に「俺たち、本当につきあっているのかな」

東大法でも揺らぐキャリア形成 首席女子も悩む処方箋
財務省の山口真由さん

 東京大学法学部。スーパーエリート養成機関として君臨してきたが、東大文科1類から法学部に進学する際、

2016年度に定員割れするなど異変が起きている。官僚や弁護士の人気が下がっているためだが、東大法復権の処方箋はあるのか。
東大法を首席で卒業後、財務省に入省、弁護士を経てハーバード大学のロースクールに留学した山口真由さんのキャリアを参考に処方箋を探った。

(略)

月残業300時間は3割バッター

 山口さんは大蔵省が改変改称して発足した財務省に入ったが、当時も「他の省庁と違い、独自のオーラがありました。
入省したときに企画官が『我々は命をかけて国家のために働く』と堂々と語っていた」。
当時は月残業300時間は当たり前、むしろ「3割バッター」と称賛されたという。主税局に配属され、異常な忙しさが続いた。
同省には職員用の風呂、通称「大蔵温泉」がある。「その頃は午前3時には閉まったが、それまでに仕事が終わらなかったときも1度や2度ではない」

 一方で省内は家族的な雰囲気に包まれていた。新人時代は先輩に何度も厳しく叱責されるが、昼飯、晩飯はすべて先輩のおごり。
「財布は不要」で、体育会的なのりだった。山口さんは東大時代に1日19時間半の猛勉強をして司法試験に合格した。
「眠らないように氷水を入れたバケツに足を突っ込んで勉強した」と根性は誰にも負けない。しかし、入省2年目のある日、心が折れた。

 「俺たち、本当につきあっているのかな」――。大量の書類をかき集め、上司に説明に向かう途中で当時の恋人からこんなメールが届いた。
「もうこの忙しいときに」と思い、携帯の電源をブチッと切った。

(続く)
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO14458360U7A320C1000000

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