王桜(染井吉野)をめぐる100年論争…韓中日3カ国に広がったが、「済州が真の原産地」2

1908年4月、宣教活動をしていたフランス人のタケ神父によって自生王桜の木が済州で初めて発見された。

彼は漢拏山の標高600m地点にある観音寺付近で王桜を発見し、標本を採集してドイツの植物学者・ケネー博士に送り、日本の桜の中で最も有名な品種であるソメイヨシノ(染井吉野)と同じだという鑑定を受けた。

さらに、1932年4月、日本京都大学の小泉博士も、漢拏山南側の地点で自生した王桜を発見すると、事実上、済州が王桜の自生地であることを認めた。

しかし、記録があるだけで自生王桜の木の実体が済州で発見されなかったために、日本の他の植物学者らはこの事実を信じようとしなかった。

我が国の植物学者らは、王桜の野生種が日本にはなく唯独、済州で発見された記録が出る点などを挙げて、王桜の原産地は済州であり日本に渡って広がったという仮説を立て、日本の学者らは、日本にも王桜の木の自生種があったが広く栽培される過程でなくなったのだと、反論してきた。

写真:済州王桜初めて発見したエミール・タケ神父(済州=連合ニュース)
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1908年、漢拏山観音寺周辺で初めて王桜の木を発見したフランス宣教師のエミール・タケ神父の生前の姿。2016.4.4[写真提供国立山林科学院暖帯・亜熱帯森林研究所]

議論が熱く展開されていた1962年4月パク・マンギュ、ブ・ジョンヒュ博士らが王桜の木の自生地を発見し、名実ともに済州が王桜の原産地であることを宣言することに至る。

以後、2001年4月に山林庁林業研究員チョ・ギョンジン博士のチームは、DNA分析を通じて日本にある王桜の原産地が済州漢拏山であることを明らかにした。

2014年11月には成均館大学生命科学科キム・スンチョル教授の研究チームが、済州島にある王桜の起源を明らかにし、国際学術誌である「米国植物学会誌」(American Journal of Botany)にも載せた。

その中、2015年3月にはホ・チュンル(何宗儒)中国桜産業協会執行主席が記者会見を通じて、「韓日両者はどちらも原産地を論じる資格がない」とし、「多くの史料は桜の発源地が中国という事実を証明する」と主張して論争が韓中日の3国に拡散した。

しかし、これは桜の原産地が中国と言うもので、一般の桜の木と他の王桜の原産地論争とは逸れた主張だ。

王桜は世界的に済州道にだけ自生する特産の植物で、木の背が高くて雄壮に育ち、花より葉が先に成長する一般の桜の木と異なり、花が先に咲き始めて、花梗と花柱に毛があり、花梗一つに花が複数ついて他の桜の木に比べて派手という特徴がある。