2011年でこの状態に近い。

画像中央、公園みたいな場所とその上にある連続の青い屋根の建物の住所は
Hana Electronics and restaurant building in Rakrang-guyok(락랑구역)らしい。
画像拡大してGIMPで建物高さと幅を図って見た。
画像の真ん中上のU型建物と道路の車比較、車の幅は国関係なく割と同じで、
大きいので2m(ハマーは幅2065mm)で一般はそれ以下、一般的なトラックが2490mm。
(仮に北朝鮮の車がハマーだと仮定したら)最も厚みの有る箇所で15.579m。
北朝鮮は軽自動車ないので、車幅は少なくても1.75メートル以上、
仮に一般的な1.8mクラスと仮定すれば建物の幅は11.73メートルです。
これは多いのか少ないのか?

仮に一般的なRC鉄骨としてJISG3136(SNG400系のH鉄骨)を用いていると
仮定して、5階建てで柱の幅は400mm必要です。
実際にはこれにスラブやフランジ、筋かいや耐火性能確保のための石膏ボード等が必要になるので
厚さはさらに必要です。

問題はこの建物が、(窓やベランダの数から考えて)最低でも18階建である事です。
一般的には1Fの高さは2860(一般住宅)から4000(ホテルや病院、商業施設)程度ですので、
仮に18Fとして51~72メートルの高層ビルとなります。
歪みエネルギーと鋼材量はトレードオフ関係にあるため、形状・トポロジー最適化を課さない
耐震壁つきラーメン構造と仮定した場合でも、5階で1F=3000で既に断面寸法が350x550mm、
これは先行きがよろしくありません。
仮に18階で計算した場合、耐震性を無視(数式にから外し寸断とねじれだけ考慮)
しても断面寸法が600mmを越えてしまいます。

では鋼材量を減らすにはどうすればいいか?
建物外装の捻れが出ない(内部スラブ配置)形で、トポロジー最適化を行えばよいのです。
具体的には下層部変形集中を回避するため、下層部鋼材量を増加し上層部を軽量化、L型やU型
の建物の弱点である捻れ変形を回避するためトラス配置などです。
(普通はエレベータなどあればスラブ配置が難しくなるので、ここまでデカいL型を作るならIとエキスパンションジョント入れたほうが楽です)

このようなL型、U型の大型建築物が(普通は)存在しないのは、複数のI型のほうが強度があり
設計に余裕(空間配置が楽)が出るからです。
スパンの長さ15m以内に収まっているので経済性は非常に高いでしょうが、内部住居性はクソでしょう。
通路配置が中央だとしても、両側6メートル程度の部屋二つと非常に狭い共有空間ですし。

あと注目すべきは、非常階段やリザーブタンクの存在が見当たらない事です。
普通の18Fの建物を航空写真で見てください、ゴテゴテと熱交換器やタンクが配置してあるのがわかります。クソ寒いロシアの建物ですら屋上にいろいろ配置>してあります。

まあ、エレベーターとか無い(OR一棟に1つ)で小部屋が大量に必要ならこの設計でも「アリ」なんでしょうが。
ちなみに日照権はクソ程も配慮されてない模様。せめて立てる方角ぐらい合わせればいいのにね。
以上、日曜の暇人より。

https://web.archive.org/web/2011/http://www.nkeconwatch.com:80/category/dprk-organizations/state-offices/ministry-of-finance/